乾癬
一般には尋常性乾癬のことをいいます。青年~中年期の発症が多く、よくなったり、悪くなったりを繰り返します。大きさ、数、形は様々で、発疹が癒合して大きな病変を作ることもあります。細菌やウイルスによる病気ではないため、決して他の人に感染することはありません。
症状
- 尋常性乾癬:肘や膝、腰、頭、爪など、刺激を受けやすい部位の皮膚が赤く盛り上がり、表面に白いうろこのような鱗屑(りんせつ)が付着し、ぽろぽろ剥がれ落ちる
- 膿疱性乾癬:発熱や全身のむくみ、だるさを伴い、発疹の上に膿をもつ
- 関節症性乾癬:皮膚症状に加え、関節の痛みや変形などを伴う
原因
はっきりとした原因は解明されていません。
しかし、最近の研究では、乾癬になりやすい体質の人に、気候や怪我や感染症、ストレスや不規則な生活などからくる刺激(外的要因)に、糖尿病や高脂血症、肥満などの体内の変化(内的要因)が加わることで発症するといわれています。
治療方法
- 活性型ビタミンD3軟膏外用
- ステロイド剤外用
- 紫外線療法(エキシマライト)
- PDE4阻害剤(オテズラ®)やエトレチナート、免疫抑制剤、TYK2阻害剤(ソーティクツ®)内服(症状の重い方)
- モノクローナル抗体を用いた生物学的製剤による治療
原因の解明がされていないため、症状を緩和させる治療が中心です。
症状の程度によって治療も異なってきますので、まずは皮膚科専門医への診察をお勧めします。